ストーブリーグ開幕|巨人編
相川取って誰取られる?
「片岡がプロテクトから外れるかもしれないってホント?」
ヤクルト側にこんな怪情報が流れている。
巨人へのFA移籍を表明した相川の人的補償として、ヤクルトは外国人とプロテクト表に記載された28選手を除いた中から、1人を選ぶことができる。片岡治大(31)がここから漏れる可能性があるというのだ。
FA移籍1年目の今季成績は打率.252、6本塁打、24盗塁。故障でもないのに二軍落ちの屈辱も味わった。
とはいえ、現段階では正二塁手の筆頭候補。普通に考えれば、28人のプロテクトの中に入って当然だ。ヤクルトがこんな予想をするのは、シーズン終盤の原監督の起用法にある。阪神とのCS4試合で先発は2試合。2試合は井端にスタメンを奪われるなど、併用状態でシーズンを終えていた。
「28人の絞り込み作業は難しい。相手の出方を読みながらになるし、最後の何人かは本当に難しい」
巨人の球団関係者はこう漏らす。投手の久保や外野手の松本哲など、当落線上とみられる選手の絞り込み作業は、難航を極めそうだ。ヤクルトの真中監督は欲しい選手として、「高橋由、矢野」らの名前を挙げて巨人を牽制している。
ヤクルトの球団関係者が言う。
「内野はFAで遊撃の大引を獲得したばかり。二塁には最多安打の山田、三塁にも3割打者の川端でレギュラーはほぼ固まった。その上、片岡の9500万円の高額年俸を引き継がないといけないルールだから、巨人が“ヤクルトは取らないだろう”と踏んで、あえてリストから外すのではないかという話。原監督も最後の方は使ってなかったしね」
■現状維持サインでニコニコだったものの…
巨人には“ヤクルトが即戦力投手を狙っている”という情報がある。取られないようにと投手を厚めにプロテクトすれば、野手はその分、手薄になる。
25日、巨人の主力選手の契約更改交渉がスタートした。片岡は年俸9500万円の現状維持でサイン。「結構厳しく言われると思ったけど、それなりの評価をしてくれた」と安堵の表情を見せた。しかし、キューバ補強の結果がまだ出ていない状況。もしグリエル入団のメドが立つようなら、ポジションが重なる片岡の「リスト漏れ」も現実味を帯びてくる。2年契約の2年目を迎える来季、巨人でプレーできても、厳しいシーズンになるのは間違いない。
DeNAからFA宣言して巨人と合意した金城龍彦外野手(38)が、21日、「ファンフェスティバル2014」(22日、横浜スタジアム)に参加しないことが決まり、DeNAホームページ上で「ファンの皆様へ」と題したメッセージを寄せた。
「ベイスターズの一員として16年間プレーできたのは、いつもグラウンドで聞こえてくるファンの皆様の声援が僕を支えてくれたからです。どんな時でもファンの皆様の声援はいつも変わることなく、温かいご声援をしていただき、本当に心強かったです」。
金城は98年のドラフト5位で入団。00年に首位打者、新人王を獲得し、16年間をベイスターズで過ごして、プレーのみならず実直な人柄からファンに愛された。
「ファンの皆様にきちんとご挨拶できないまま、チームを去ることになってしまい、本当に申し訳ございません。これからもファンの皆様への感謝の気持ちを決して忘れることなく、自分の野球人生を全うしていこうと決心しております。16年間、本当にありがとうございました」と結んだ。
巨人は25日、アーロン・ポレダとマイルズ・マイコラスの2投手と契約が合意したと発表した。背番号はポレダが「49」、マイコラスが「39」に決定。
ポレダは身長198センチと長身を誇る28歳の大型左腕。パドレス、レンジャーズなどでプレーし、今季はレンジャーズで主にリリーフとして26試合に登板した。メジャーでの通算成績は40試合で3勝1敗、防御率4.67。
マイコラスも196センチの長身右腕。12年にパドレスでメジャーデビューを果たした26歳は、今季移籍したレンジャーズでは先発として10試合に登板。メジャーでの通算成績は37試合で4勝6敗、防御率5.32だった。
今季の巨人はリーグ3連覇を達成するも、最終盤に来て菅野智之、大竹寛ら先発陣に故障者が相次ぎ、クライマックスシリーズで敗退。レンジャーズではダルビッシュ有の同僚として活躍した2人には、投手陣再建のピースとして期待がかかる。
◆アーロン・ポレダの詳細
ポジション:投手
生年月日:1986年10月1日
身長/体重:198センチ/109キロ
投/打:左/左
◆マイルズ・マイコラスの詳細
ポジション:投手
生年月日:1988年8月23日
身長/体重:196センチ/100キロ
投/打:右/右BASEBALL KING
DeNA中畑清監督(60)が、「キューバの至宝」の引き留めに弱音を吐いた。26日、都内で行われた表彰式「NPB AWARDS 2014」に出席し、巨人がユリエスキ・グリエル内野手(30)の獲得を目指し調査していることに「こういうの勝ったことない」と漏らした。球団はグリエルの残留を最優先事項と位置づけ、全力を注いでいる。DeNAと巨人のマッチレースが注目される。
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中畑監督が思わず弱音をこぼした。シーズン中から残留要請をしていたグリエルを巨人が獲得に向けて本腰を入れていることが明らかになり「こういう取り合いで、うちが勝ったことはないんじゃない。前向きなコメントはできないよ」と、絶好調どころか絶不調宣言だ。
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