【悲報】山本昌引退|ネット民の評価まとめ

 「球界のレジェンド」がついにユニホームを脱ぐ。中日の山本昌投手(50)が26日、今季限りでの現役引退を表明した。日本球界の最年長記録を次々に塗り替えてきたが、プロ32年目の今季はここまで1試合の登板のみ。故障に加え、チームが若返りを進める中で、身を引く決意を固めた。週明けに引退会見を開く。10月2日の今季最終戦となる広島戦(マツダ)でのラスト登板を目指し、最後の調整に入る。

 山本昌は、いつも通りナゴヤ球場での2軍練習に参加した。その表情はどこか吹っ切れたようだった。

 「近いうちに会見があるのでその時にね。あまりしゃべるとネタがなくなっちゃうんで。(ユニホームを)あと何回着られるかな。まあ、最後まで頑張りますよ」

 進退については落合博満GMから「自分で決めろ」と一任されていたが、最終的に決断したのは25日。中日新聞本社に出向いて白井文吾オーナーに引退する意思を伝えた。深夜に自身の公式ホームページを更新。「若返りを推進しているドラゴンズの現状を目の当たりにして、僕が残ったら駄目だと強く感じ、引退を決めた」と説明した。

 ここ数年は常に引退と背中合わせだった。「いつ最後になってもおかしくないから」と、春季キャンプの最終日に宿舎で一人、普段飲まないビールで乾杯するのが恒例になっていた。40歳を過ぎて肉体の衰えは顕著になったが、それでも新球の習得に励むなど、進化を求め続け、「中年の星」と称えられた。

 昨年9月5日の阪神戦(ナゴヤドーム)で49歳25日で、プロ野球の最年長勝利をマーク。今季は右膝痛で出遅れたが、8月9日のヤクルト戦(同)に先発し、最年長出場記録を49歳363日まで伸ばした。ただ、この試合で初回の投球中に左手人さし指を突き指し、わずか22球で降板。その後、じん帯の損傷も判明し、2軍で調整していた。

 今後は野球評論家へ転身する見込み。ジェイミー・モイヤーが持つ49歳180日のメジャー最年長勝利記録を塗り替えることは難しいが、50歳でマウンドに上がる目標は諦めていない。「正直全力で投げるのは間に合わない。ただ、前回の途中降板で終わるのは嫌だなという思いはある。何とか一人でも投げられるように調整できれば」と、10月2日の今季最終戦の登板を目指す。

 球団は来春のオープン戦で引退試合を開催する方向。球史に残る左腕の花道を用意する。

 ◆山本 昌(やまもと・まさ=本名・山本昌広)1965年(昭40)8月11日、神奈川県茅ケ崎市生まれの50歳。日大藤沢から83年ドラフト5位で中日入団。93年に最多勝と最優秀防御率。94年は19勝で2年連続最多勝を獲得し、沢村賞に輝いた。06年9月16日阪神戦ではプロ野球最年長の41歳1カ月でノーヒットノーラン達成。08年8月4日巨人戦で通算200勝。通算219勝165敗5セーブ。1メートル86、87キロ。左投げ左打ち。

 
背番号34はどうなる?
 
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