オリックスの谷佳知外野手(42)が現役を引退する決意を固めたことが11日、分かった。13年オフに巨人を戦力外となり、昨年、古巣のオリックスに復帰。通算2000安打と優勝を目指し戦ってきた。しかし、今季はここまで出場10試合で4安打。2軍でのプレーが続いていたため、チームへの影響を考え決断した模様。19年のプロ野球人生に幕を降ろすことが濃厚になった。
【写真】2006年11月トレードで巨人へ入団した谷
天性のバットマンが、静かにユニホームを脱ぐ。積み重ねてきた安打は19年間で1927安打。2000安打達成と、オリックスのリーグ優勝をモチベーションに戦ってきたが、決断の時がきたようだ。関係者の話を総合すると、谷は今季限りの現役引退を球団側に伝えた。球団側は功労者として谷を高く評価しており、引退セレモニーなどを用意するという。
谷は6月11日のヤクルト戦(京セラD)で低迷するチームの起爆剤として今季初の1軍昇格。7月20日の西武戦(同)では473日ぶりの安打、翌日の同カードでは2年ぶりの適時打を放った。止まっていた2000安打への道を再び歩み始めたが、チーム事情で8月5日に登録抹消。その後、出番はなく、2軍で調整を続けていた。
13年に巨人を戦力外になった時は「控え、代打、どんな形でもいい。もう一度、野球がしたい。自分がまだやれることを証明したい」と現役続行を熱望。06年までプレーしていた古巣のオリックスに復帰。恩返しを胸に秘め、ここまで戦ってきたが、出場機会は多くなく、チームに貢献できず。自らで引き際を決めたと見られる。
類いまれな打撃センスでファンを沸かせてきた。09年10月31日の日本ハムとの日本シリーズ第1戦(札幌D)でシリーズ初本塁打を含む3安打3得点の活躍で原巨人の日本一に大きく貢献。10年にくも膜下出血のため亡くなった木村拓也内野守備走塁コーチ(享年37)とは親交が深く、「追悼試合」で8回1死、左中間へ1号代打逆転満塁弾を放ち、お立ち台で号泣したこともあった。木村さんが亡くなった後は、自主トレの場所を盟友の故郷・宮崎で行うようになり、亡き親友とともに1年でも長く現役を続けることを誓っていた。今後については未定だが、球団側が功労者にポストを用意する可能性は高い。また一人、球界を代表するプレーヤーが、グラウンドを去る。
◆谷 佳知(たに・よしとも)1973年2月9日、大阪府生まれ。42歳。香川・尽誠学園高から大商大、三菱自動車岡崎を経て96年ドラフト2位でオリックス入団。01年にプロ野球記録となるシーズン52二塁打。02年に盗塁王、03年には最多安打のタイトルを獲得。06年11月にトレードで巨人移籍。13年オフに自由契約となり、オリックスに復帰。173センチ、77キロ。右投右打。年俸2250万円。参院議員の亮子夫人との間に2男。
球団にも意志を伝えたと見られ、近日中にも発表される見込みだ。昨季から8年ぶりに
古巣に復帰し、通算2000安打まで、あと73本に迫っていたが、出場機会にも恵まれず、
19年間のプロ生活に別れを告げることになった。球団では、将来的に指導者の道を
検討している。
通算2000安打へあと73本に迫っているオリックスのレジェンドが静かにバットを置く。
谷は現役引退の決意を固め、すでに球団に意向を伝えたと見られる。
谷は昨年、8年ぶりにオリックスに復帰したが、昨季はわずか2安打に終わった。今季は
ここまで2度の1軍昇格で計10試合の出場にとどまるなど出場機会にも恵まれず、
26打数4安打(打率・154)。古傷を持つ右肩への不安もあり、8月5日に出場選手登録を
抹消されてからは2軍で調整を続けていた。
8月末ごろから球団と何度か会談の場を持ち、去就について話し合ってきたが、チームが
低迷し、世代交代を図りたい球団の思惑もあり、谷も潮時と判断。2000安打達成への
強い意欲を持ちながらも、決断せざるをえなかった。
谷は97年にオリックスに入団。イチローを擁して96年に日本一に輝き、名実ともに頂点に立った
チームにおいて、新人から101試合に出場するなど非凡な才能を発揮した。当時の仰木彬監督に
「怒られた記憶しかない」と話したこともあったが、英才教育を受けて、その後は順調に成績を伸ばした。
01年にシーズン52二塁打のプロ野球記録を樹立し、02年に盗塁王、03年に最多安打のタイトルを
獲得するなど走攻守で高いレベルに成長。ベストナイン5度、ゴールデングラブ賞も4度獲得するなど、
球界を代表する選手になった。07年から移籍した巨人でも実力を発揮したが、若い選手の台頭で
押し出される形となり、13年オフに戦力外通告を受けた。昨季から古巣で再出発を図っていたものの、
志半ばでユニホームを脱ぐことになった。
妻は元女子柔道選手で、00年シドニー、04年アテネと五輪2大会で金メダルに輝いた谷亮子・
参議院議員(旧姓田村)。03年に結婚し、ビッグカップルと称されて私生活でも注目を集めた。
引退後については未定だが、プロ19年間で培った高い技術は誰もが認めるところ。気取らない性格で
谷を慕う後輩も多い。若い選手に対して親身になって助言を与えるなど人間性も高く評価され、
球団では指導者として再びユニホームを着る道を検討している。将来的に指揮を執る可能性も
十分ありそうだ。
オリックスの伝統を知る男の幕引きは、ファンにも大きな衝撃となる。今後、引退試合も検討されるが、
背番号10の勇姿は今季限りで見納めとなる。
◆谷 佳知(たに・よしとも)
1973年(昭48)2月9日、大阪府生まれの42歳。尽誠学園、大商大、三菱自動車岡崎を経て、
96年ドラフト2位(逆指名)でオリックスに入団。1年目から外野のレギュラーとなり、01年に
プロ野球記録のシーズン52二塁打。02年盗塁王、03年最多安打のタイトルを獲得。
06年オフにトレードで巨人に移籍。13年オフに自由契約となり、オリックスに復帰した。
家族はシドニー、アテネ五輪柔道女子48キロ級金メダリストで、現在は参議院議員の
亮子夫人と2男。1メートル73、77キロ。右投げ右打ち。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150911-00000142-spnannex-base
1927安打だし、奥さん綺麗だし、最高の人生やないか()