21日からオープン戦がスタートした。その中でも、ドラフト1位指名を受けて入団した選手は即戦力として期待されることが多い。そこで、2010年以降、ドラフト会議で3球団以上から指名を受けた選手が、プロ入り後どれほどの活躍を見せているのか振り返っていきたい。
2010年以降で最も活躍している選手は、12年のドラフト会議で阪神、オリックス、ヤクルト、ロッテの4球団が競合した藤浪晋太郎だろう。藤浪は高卒新人ながら開幕先発ローテーション入りを果たすと、シーズン10勝をマーク。2年目は、前年を上回る11勝を挙げた。立ち上がりに制球を乱す場面も見られるが、順調に成長を遂げており、将来は球界を代表する投手になりそうだ。
一方で、期待に応えられていない投手もいる。大石達也は、10年のドラフト会議で、入団した西武を含めて6球団から1位指名を受けたが、プロ入り後は苦しんでいる。3年目に一時期抑えを任された時期もあったが、不安定な投球が続きその座を掴みきることができず。昨年は右肩痛で一軍登板がなく、二軍でも6試合の登板にとどまった。
また、斎藤佑、藤岡貴裕(ロッテ)、東浜巨(ソフトバンク)などの投手たちも、大石のように輝きを放てずにいることを踏まえると、活躍している選手よりも、活躍できていない選手が多い印象だ。かつてドラフト会議で3球団以上競合した選手たちは、今季ドラフト前のような働きを見せることができるのだろうか。
◆10年以降、ドラフト会議で3球団以上競合した選手
2010年
大石達也
競合球団:6球団
通算成績:試61 1勝6敗8S 防4.58
斎藤佑樹
競合球団:4球団
通算成績:試45 13勝16敗0S 防3.66
2011年
藤岡貴裕
競合球団:3球団
通算成績:試87 18勝27敗0S 防4.48
高橋周平
競合球団:3球団
通算成績:試168 率.235 本13 点44
2012年
東浜巨
競合球団:3球団
通算成績:試12 5勝3敗0S 防3.38
藤浪晋太郎
競合球団:4球団
通算成績:試49 21勝14敗0S 防3.17
2013年
松井裕樹
競合球団:5球団
通算成績:試27 4勝8敗0S 防3.80
大瀬良大地
競合球団:3球団
通算成績:試26 10勝8敗0S 防4.05
柿田裕太
競合球団:3球団*重複2回目
通算成績:一軍登板なし
2014年
有原航平
競合球団:4球団
通算成績:?BASEBALL KING
ドラフトで3球団以上競合した選手たちのプロ入り後の成績とは
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