大分の女子マネジャーが2日、同校の甲子園練習に参加し、開始15分で関係者から止められた件について、安全面で女子がグラウンドに立ち入れない大会規則を批判する声がツイッターで数多く見られた。
大分の女子マネジャー・首藤桃奈さん(3年)は、2日の甲子園練習に真新しいユニホーム姿でグラウンドに姿を現し、ノッカーへのボールの渡し役を務めた。しかし、大会規則では安全面を考慮し、女子がグラウンドに立ち入れない決まりがあることが発覚。15分でベンチ裏に下がった。
このハプニングに、元陸上400m障害の為末大氏(38)は「世の中と最もずれている競技になりつつある」と厳しい言葉で指摘。脳科学者の茂木健一郎氏(53)は「高校野球自体はすばらしいスポーツの祭典だと思いますが、『丸刈り』を含め、謎の様式美、禁則が多すぎますね。」と疑問を呈した。

第98回全国高校野球選手権大会の甲子園練習が2日、甲子園球場で行われ、
大分の女子マネジャーがユニホームを来てグラウンドに立ち、大会関係者から制止される一幕があった。
大会規定では危険防止のため、グラウンドに立つのは男子のみと明記されている。
甲子園練習も準じる形になるが、手引きには男女の明記がなく、ジャージでの参加は禁止、ユニホーム着用とだけ書かれていた。
そのため廣瀬茂部長は「私が勘違いしていました。彼女は一生懸命頑張ってきたので、グラウンドに立たせてあげようと思って…。
本当に申し訳ありません」と女子マネジャー・首藤桃奈さん(3年)のユニホームを新調し、甲子園練習に練習補助員として参加させた。
守備練習では慣れた手つきでノッカーへボールを渡し、約10分が経過した頃、大会関係者が気づいて制止。
首藤さんは「やっぱりダメなんだと思いました。いつもやってるんですけど、甲子園ということで緊張して手が震えました」と言う。
大分は中高一貫教育で、首藤さんはクラシックバレエを専門としてきたが、中学校の卒業式で答辞を読んだ際、
「私がマネジャーになって甲子園に連れて行きます!」と宣言した。
クラシックバレエの道を断念し、野球部のマネジャーに就任。1年夏に初出場を果たし、3年生になった今年、再び聖地へ戻ってきた。
「1年生と3年生では違いますね。私的には両方とも連れてきてもらっているんですが、
みんな同級生で家族みたいなものなので。プレーを見ていると心配になります」と語った首藤さん。
ベストセラーとなった「もしドラ」の主人公・川島みなみをほうふつとさせる敏腕マネジャーは、ベンチから選手の動きに目を配っていた。



http://www.daily.co.jp/baseball/2016/08/02/0009345759.shtml